NSKは、クロムフリー表面処理を施したボールねじ・リニアガイドの販売を開始します。
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プレスリリース
2005年11月30日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ クロムフリー表面処理技術を直動製品に初の実用化 ~
NSKは、クロムフリー表面処理を施したボールねじ・リニアガイドの販売を開始します。
直動製品では初のクロムフリー表面処理を施したボールねじ・リニアガイドは、化学反応により母材に化成処理膜を生成した後、フッ素樹脂コーティングを施しています。
半導体・液晶製造の設備や産業用ロボットに多く使用されているボールねじやリニアガイドは、薬品を使用した洗浄処理などの使用環境が多く、錆や薬品に対する耐性が必要とされています。近年ではRoHS指令等の環境規則に対応し、製品そのものに加えて、処理工程においても環境負荷物質を使用しない製品へのニーズが高まっています。
半導体製造設備等に使用されるボールねじやリニアガイドには、従来、低温クロムめっき処理・フッ化低温クロムめっき処理が施されています。
これらの技術は、RoHS指令に対応していますが、防錆能力を発揮させるため、処理工程内においてクロム酸*が使用されていると言われています。
本製品は、クロム酸を使用しておらず(クロムフリー)、RoHS指令の基準を上回る環境対応型製品として開発されています。
* クロム酸は環境負荷物質である6価クロムを含有
化成処理膜とフッ素樹脂の2重のコーティングを施し、腐食を防ぎます。
このコーティングは酸やアルカリに対して強く、従来処理と同等以上の防錆能力・耐薬品性を達成しています。
クロムフリー表面処理を施したボールねじ・リニアガイドは、スペーシア™耐食環境用シリーズとして2006年2月から販売予定で2009年には販売目標30億円を目指します。
NSKは、この環境対応型ボールねじ・リニアガイドを、2005年12月7日から9日まで幕張メッセで開催される「セミコン・ジャパン2005」に出展致します。