NSKは、異物環境用ボールねじ「V1シリーズ」(特許出願中)を開発、販売を開始します。
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プレスリリース
2005年10月12日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ 異物環境下において耐久性の向上を達成 ~
NSKは、異物環境用ボールねじ「V1シリーズ」(特許出願中)を開発、販売を開始します。
ボールねじは、大小様々な異物粉が周辺に付着するような過酷な環境下で使用されることがあります。
* (異物粉としては、金属・セラミックス・ゴム・木屑等の加工粉、溶接時のスパッタ粉、微細な電子チップ 等)
このような環境下では、標準のラビリンスシールを装着しているだけでは、異物がボールねじの内部に侵入することによって、転がり面やボールの異常摩耗やボール循環不良(玉詰まり)などを引き起こし、極めて短期間で損傷するという問題がありました。
従来は、特殊仕様としてねじ軸上に付着した異物を履き取るワイパーシールの装着や、蛇腹などのカバーでボールねじを覆うなどの方法を採用していましたが、それらの対策には以下の問題点があります。
上記の課題に対して、ボールねじ周りが異物粉にさらされても、高い防塵性を有し寿命が長く、摩擦トルクが小さく高速にも長尺にも対応可能な製品が求められていました。
NSKはこのようなご要望にお応えするため、低摩擦トルクで従来品よりも飛躍的に防塵性を高めたV1シールを開発し、異物環境下での長寿命を実現したボールねじ「V1シリーズ」として商品化しました。
異物環境用ボールねじ「V1シリーズ」の特長は次のとおりです。
レーザ加工機、タイヤバフ機、木工機械、パンチンプレス機、溶接ライン設備、電子部品装着機、その他搬送装置など
異物環境用ボールねじ「V1シリーズ」は、軸径32mmから50mm、リード10mmから50mmの6型番の販売を2005年11月から開始します。販売目標としては、3年後に5億円を目指します。
NSKでは、異物環境用ボールねじ「V1シリーズ」を、10月12日から14日まで開催される「関西機械要素技術展」に出展します。