NSKは、自動車・半導体などの製造分野で世界的に需要が増加している産業用ロボット(以下ロボット)向け軸受として、クロスローラ軸受に比べて小型・低トルク、高剛性を実現した高機能薄肉アンギュラ玉軸受を開発・商品化しました。
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プレスリリース
2007年08月27日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ クロスローラ軸受に比べて小型・低トルク、高剛性を実現し、ロボットの小型・軽量化、高速化に貢献 ~
NSKは、自動車・半導体などの製造分野で世界的に需要が増加している産業用ロボット(以下ロボット)向け軸受として、クロスローラ軸受に比べて小型・低トルク、高剛性を実現した高機能薄肉アンギュラ玉軸受を開発・商品化しました。
自動車、半導体、一般加工/搬送などあらゆる産業で需要が急増しているロボットは、高い位置決め精度や小型・軽量化、高速性が要求されています。これらロボットの減速機・関節部には、従来からモーメント剛性*1の高いクロスローラ軸受が使用されていますが、クロスローラ軸受は摩擦トルクが大きく、高速回転に課題があります。また、半導体製造装置などの真空環境下での使用に対しては、潤滑寿命の延長が難しいという課題もあります。
NSKはこのニーズにお応えし、以下の優れた特長を持つ「ロボット向け高機能薄肉アンギュラ玉軸受」を開発・商品化しました。
*1 モーメント剛性: | 軸を曲げるような力(モーメント荷重)が負荷された時の変形のしにくさを示したもの |
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*2 予圧: | 軸受を組付けたときに負のすきまとなるよう、あらかじめ内部応力を発生させて使用する状態 |
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NSKは、本製品を成長著しいロボット市場で拡販し、ロボット用軸受として2010年に年間で20億円の売上を目指します。