NSKは、工作機械旋回軸用としてクロスローラ軸受並みの高モーメント剛性を持つ高精度幅狭アンギュラ玉軸受「ロバストスリム」を開発しました。
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プレスリリース
2007年12月17日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ 回転振れ精度*1 0.5μm以下で、クロスローラ軸受並みの高モーメント剛性*2を実現 ~
NSKは、工作機械旋回軸用としてクロスローラ軸受並みの高モーメント剛性を持つ高精度幅狭アンギュラ玉軸受「ロバストスリム」を開発しました。
5軸マシニングセンタや複合旋盤などの5軸加工機は、工程集約や複雑形状部品の削り出しなどのほか、近年では3次元曲面の加工面に対して、工具を連続的に適正な角度に保って加工精度の向上を図るなどの用途が広がっています。
これに伴い、5軸加工機において、旋回軸を旋回させながら加工を行なう同時5軸加工の加工精度向上が課題となります。従来、旋回軸に用いられている軸受は、クロスローラ軸受などのコンパクトで高剛性の軸受が多く使われてきましたが、回転振れ精度に劣るため、高精度な加工精度を必要とする場合には不向きでした。
この度、NSKは工作機械旋回軸用軸受として、高精度幅狭アンギュラ玉軸受「ロバストスリム」を新たに開発し、回転振れ精度0.5μm以下を実現しました。
NSKは本製品を工作機械市場で拡販し、5軸加工機や複合旋盤の旋回軸用軸受として、2008年4月より受注を開始し、2010年度に5億円の売上を目指します。
*1 回転振れ精度:回転軸の振れ回りのばらつきであり、回転同期振れと回転非同期振れの総和
*2 モーメント剛性:軸を曲げるような力(モーメント荷重)が付加された時の変形のしにくさを示したもの