日本精工株式会社(取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、工作機械の高速・高精度化の進展に対応するため、ナット部に冷却機構を設けた「ナット冷却ボールねじ」を商品化しました。NSKは本製品を2010年5月に販売開始し、以降ラインナップを拡大し、2012年に10億円の売上を目指します。
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プレスリリース
2010年03月08日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ 工作機械の高速化・高精度化に対応 ~
日本精工株式会社(取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、工作機械の高速・高精度化の進展に対応するため、ナット部に冷却機構を設けた「ナット冷却ボールねじ」を商品化しました。NSKは本製品を2010年5月に販売開始し、以降ラインナップを拡大し、2012年に10億円の売上を目指します。
NSKは、ねじ軸の中空穴に液体を流すことで冷却する「中空軸ボールねじ」を1980年代より販売し、工作機械の高速化・高精度化に対応してきました。近年、自動車や航空機の部品加工を中心に工作機械では、生産性向上のため、加工対象を送る速度の高速化が一層進んでいます。また、金型加工や微細加工向けの工作機械では高精度化が進んでおり、精度への悪影響を防ぐため、ねじ軸に加え機械全体の温度変化の抑制が求められています。風車設備や鉄道車両など、大型の製品需要も大幅に増加しており、大型の工作機械には、高速化が進展しています。
このような工作機械の高速化・高精度化に対応するため、安価で簡易・コンパクトに冷却機能を高める新冷却システムのニーズが高まっています。
冷却方式別の軸の温度上昇試験結果
温度飽和時のテーブルの温度分布