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プレスリリース
2012年01月18日
日本精工株式会社 広報部
~ 過酷環境での耐久性と走行抵抗低減に貢献 ~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、過酷環境下での高い信頼性と摩擦損失の低減を両立した「高密封性ハブユニット軸受*」を開発しました。NSKは、新興国をはじめとしたグローバル市場にて本製品の拡販を図り、2015年に本製品の売上として、30億円を目指します。
* タイヤホイールに取り付ける部品と車体へ取り付ける部品を一体化したユニット軸受
ハブユニット軸受は車輪の中心にあり、車体を支える重要な基幹部品である事から、非常に高い信頼性を求められています。新興国に多く見られる未舗装路や冠水路、あるいは寒冷地域での積雪路など、ハブユニット軸受は泥、砂利、水という過酷な環境に曝されます。
また、近年の環境対応に伴うCO2排出量削減要求やガソリン価格高騰を受け、クルマには燃費改善が急務になっています。対応策の一つとして、エンジンからタイヤまでの全ての回転部分の摩擦(フリクション)を低減し、走行抵抗を低減することが求められています。
外部からの異物混入を防止する手段として、軸受の車体内側と車体外側にシールを装着することは広く用いられておりますが、シールの摩擦によるフリクションが課題となっていました。また、別の手段として軸受の車体内側に金属性のキャップを嵌合する形式も用いられていますが、十分な密封性を確保することが困難であり、また、車輪速センサと磁気エンコーダの間に金属性のキャップが介在することで、正確な車輪速の測定が困難になっていました。
NSKは、ゴムを加硫接着した非磁性体の金属キャップを新開発し、高い密封性による信頼性確保と低摩擦損失を両立させた「高密封性ハブユニット軸受」を開発しました。