日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、シール部の潤滑が枯渇する環境や異物に曝されるなどの過酷環境下での耐久性を向上させた、NSKリニアガイド™「高防塵 新V1シール付きローラガイド」を開発しました。
NSKは、2014年4月から本製品の販売を開始し、2015年に高防塵 新V1シール付ローラガイドで3億円の販売を目指します。
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プレスリリース
2013年12月06日
日本精工株式会社 広報部
~高防塵 新V1シールにより、異物環境下での長寿命化に貢献~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、シール部の潤滑が枯渇する環境や異物に曝されるなどの過酷環境下での耐久性を向上させた、NSKリニアガイド™「高防塵 新V1シール付きローラガイド」を開発しました。
NSKは、2014年4月から本製品の販売を開始し、2015年に高防塵 新V1シール付ローラガイドで3億円の販売を目指します。
ローラガイドは、転動体にころを用いたリニアガイドで、工作機械など高い剛性や負荷容量が求められる様々な用途にご使用いただいております。しかし、微細な粉末が発生する生産現場では、ローラガイドの内部に異物が侵入することで、軌道面の異常摩耗や循環不良が発生し、短期間で破損する場合もあります。このため、お客様がカバーなどでローラガイドを覆い、異物が侵入しないように防塵対策をとられますが、完全に防ぐことができませんでした。
本製品は、「高防塵 新V1シール」を装着することにより、ローラガイドの防塵性能を飛躍的に高めました。
NSKはこれまで、レール上面カバー*1を装着したレールに対応したV1シール付きローラガイドを開発し、2011年より販売を行ってきました。しかし、レール上面カバー装着のコストアップや組立作業が煩雑になることなどから、レール上面カバーを用いずに防塵性能を高めたいといった要望がありました。このようなニーズにお応えするため、今回新たにレール上面カバーなし仕様(レール取付穴用キャップ*2付き仕様)に対応する新V1シール付きローラガイドを開発しました。
*1:レール上面を覆い、取付穴に異物が堆積するのを防ぐカバー
*2:レール取付穴を塞ぎ、異物が堆積するのを防ぐキャップ
本製品は、以下の優れた特長によってシール部の潤滑が枯渇する環境や微細な異物に曝される過酷環境下においても、ローラガイド内部への異物の侵入を低減させて、長寿命化を実現します。
鋳物、グラファイトなど、微細な粉末が発生する環境で使用される工作機械に最適です。
本製品は、耐久性向上により、省資源化に貢献します。