日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)は、工作機械主軸用軸受ロバストシリーズに適用可能な新保持器SURSAVE(サーセイブ)採用超高速アンギュラ玉軸受を開発しました。
NSKは、本製品を11月17日(木)~11月22日(火)に東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される「日本国際工作機械見本市JIMTOF2016」に出展し、工作機械用超高速アンギュラ玉軸受ロバストシリーズとして2018年に5億円の売上を目指します。
工作機械において生産性向上、環境対応が望まれる中で、工作機械主軸用軸受には高精度、高速回転、および環境配慮型設計が要求されています。
回転精度では、1回転毎の振れ(回転同期振れ RRO)はもちろんのこと、1回転毎に繰り返しのない振れ(回転非同期振れ NRRO*)を小さくする要求が特に強まってきました。同時に、さらなる高速・低発熱化の強いニーズがあります。
NSKは、高速回転、低発熱、高剛性の点で通常の主軸用軸受よりも優れているアンギュラ玉軸受ロバストシリーズをすでに販売しておりますが、今般、このロバストシリーズに適用可能な新保持器として、高速回転時のNRROの半減、発熱20%低減を実現した高い性能を有するSURSAVEの開発に成功しました。
工作機械のNRROを低減することで加工面品位の向上、発熱量を低減することで熱変位を抑えられ加工精度の向上に貢献します。特に工作機械による金型や歯車の加工面品位の向上や高精度加工に高い効果があります。また、高速性能が向上することで加工の効率化に効果があります。
* NRRO: 回転振れ精度として1回転毎に繰り返しのない回転振れ