日本精工株式会社(以下、NSK)は、各種生産設備を中心に、幅広い用途で使用されているNSKリニアガイドの信頼性を向上させ、従来比2倍の走行寿命を実現した長寿命シリーズ DH型/DS型を開発しました。NSKは、2021年1月25日(月)~2月26日(金)に開催される「工作機械部門WEB展示会NSK VIRTUAL EXPO」に本新シリーズを出展します。2021年4月より販売を開始し、2026年度に年間60億円の売上を目指します.
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プレスリリース
2021年01月18日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~世界最高レベルの動定格荷重により、従来比2倍以上の走行寿命を実現~
日本精工株式会社(以下、NSK)は、各種生産設備を中心に、幅広い用途で使用されているNSKリニアガイドの信頼性を向上させ、従来比2倍の走行寿命を実現した長寿命シリーズ DH型/DS型を開発しました。NSKは、2021年1月25日(月)~2月26日(金)に開催される「工作機械部門WEB展示会NSK VIRTUAL EXPO」に本新シリーズを出展します。2021年4月より販売を開始し、2026年度に年間60億円の売上を目指します.
NSKリニアガイドは、半導体・液晶製造装置、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械などの各種生産設備を中心に幅広い用途で使用されています。リニアガイドには、従来から装置の信頼性向上を実現させるため長寿命化が求められており、NSKでは転動体(ボール)とレース溝との接触面圧分布を最適化するボール溝形状の設計により信頼性を向上させたNH・NS型で市場の要求に応えてきました。
昨今のスマートファクトリー化の加速により、装置にはさらなるタクトアップ・昼夜連続稼働による生産性向上、小型化による省エネルギー化などが要求されています。これを実現するためリニアガイドにはより一層の高い信頼性や長寿命化が求められています。
今回さらなる走行寿命延長を目指し、NSK独自の熱処理技術であるTF(タフ)化技術をリニアガイドに適用しました。長寿命シリーズ DH型/DS型ではこのTF(タフ)化技術により、従来比2倍の長寿命を実現します。
NSKコア技術研究開発センターが長年の軸受開発の中で培った熱処理技術の一つであり、材料の鋼材に存在する残留オーステナイト量をコントロールすることで、転がり要素の長寿命化を達成するNSKの独自技術です。
残留オーステナイト量の最適化により、ボールが異物などを踏むことで発生するボール溝圧痕の縁形状をなだらかにし、応力集中を小さくすることで剥離を抑制し、走行寿命を延ばす技術です。
本開発品は大幅な信頼性の向上および生産性の向上に貢献します。また、小型化による軽量化・低摩擦化により省エネルギー化を実現します。
半導体・液晶製造設備、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械、プラットホーム用ドア、CTスキャナ など各種設備機械・装置
NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では30ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、また電動パワーステアリング、ボールねじなどにおいても世界をリードしています。
企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。