日本精工株式会社(以下、NSK)は、昨年度に引き続き神奈川県の医療施設においてロボットの導入実証を行います。
神奈川県の「さがみロボット産業特区」では、県民の安全・安心の実現に向け、生活支援ロボットの実用化や普及・活用を推進しています。近年、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けて、新型コロナウイルス感染症対策に資するロボットの導入実証及び効果検証を実施することで、施設へのロボットの実装を推進しています。昨年度NSKは、本事業に参加し、医療施設において、医療現場の負荷軽減を目指し、搬送アシストロボットを実際の使用環境に近い状態でご体験頂くことで、安全性など実用化に向けた各種機能の実地検証を行いました。今年度NSKは、病棟にて実際に患者を搬送する導入実証を行い、そのデータを取得することで、ロボット導入効果を検証します。
導入実証詳細
院内搬送アシストロボット
ロボットの概要 |
病院内の重量物(ストレッチャーや台車)の移動をモータ駆動でアシストし、スムーズな発進加減速や小回りを実現するロボット。 |
導入実証の概要 |
病棟にて患者を搬送する実証 |
導入実証期間 |
2022年12月から2023年1月まで(予定) |
場所 |
医療法人 徳洲会 湘南鎌倉総合病院 |
本搬送アシストロボットは、ストレッチャーの加減速時やあらゆる方向への移動を高度なモータ制御技術によってアシストし、負担軽減を実現します。本ロボットにより、医療従事者の疲労負担軽減に加えて、患者の負担軽減や安全性向上といった価値を提案します。
NSKは、今後もMotion & Control技術によって、円滑で安全な社会に貢献していきます。
NSKについて
NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では31ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、また電動パワーステアリング、ボールねじなどにおいても世界をリードしています。
企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を策定、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。