製紙機械
近年、製紙産業では、生産性を向上させるために、抄紙機の高速化・幅広化が進んでいます。また、予期せぬトラブルによるダウンタイムを減らすために、抄紙機に使用される軸受には高信頼性が求められています。
NSKではこれらのニーズに応えられる軸受をラインナップしており、抄紙機のあらゆるセクションにNSKの軸受が使用されています。特にNSKの材料熱処理技術を駆使して開発したドライヤーロール用軸受である「TL(Tough & Long life)軸受」、材料技術・設計技術・製造技術の総合力を結集して開発した「産業機械向け高機能標準軸受 NSKHPS™自動調心ころ軸受」などは、製紙産業を支える重要な役割を担っています。
NSKはこれからも生産性向上に繋がる高信頼性軸受を開発し、製紙産業の発展に寄与し続けていきます。
NSKの実績・革新的技術
製紙機械のドライヤーロールに使用される軸受はロール内に高温のスチームが通るため、高温下にさらされます。そのため軸受には、潤滑油の油膜形成不足による早期剥離や、長期間の高温下での使用による軸受の経年変化からのクリープ、軸と内輪の温度差によるはめあい応力増大からの内輪割れなどの損傷が発生します。特に内輪割れは、生産の停止に繋がる重大事故を引き起こします。これらの対策として開発されたのが、材料に特殊な浸炭窒化処理を施した「TL(Tough & Long life)軸受」です。TL軸受は、従来品に比べ内輪割れ強度が高く、かつ高温下での寸法安定性に優れた長寿命の軸受です。このTL軸受は市場で圧倒的な信頼性を誇り、ドライヤーロール用軸受として確固たる地位を築いています。
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