鉄道

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NSKは、高性能、高信頼性かつ長期メンテナンスフリーを実現する各種鉄道車両用軸受(車軸用、駆動装置用、主電動機用)を開発・提供し、「安全・確実に速く目的地に到達する」という鉄道の使命を支えています。

新幹線用としては、開業当初の0系から最新型の車両の全てにおいて採用実績があり、車軸用軸受としては油浴潤滑タイプ及びグリース密封タイプを供給しています。

 

過酷な振動下で稼働する駆動装置には、つば面の耐焼付き性向上仕様とともに、軟窒化処理を施した高強度保持器を備えたNSK独自の高信頼性円すいころ軸受が長年にわたり採用されています。近年では、高速運転での信頼性を更に高める、やまば歯車を採用した駆動装置のために専用設計された、つば付円筒ころ軸受も採用されています。

さらに主電動機用軸受では、グリース補給性能に優れた専用保持器を開発し、メンテナンス周期延伸の要求に貢献しています。メンテナンス上の課題であった電食による損傷に対しては、セラミック絶縁軸受及び樹脂絶縁軸受でのソリューションを提供しています。

なお、NSKは米国のAAR(Association of American Railroad)承認を継続取得すると共に、2018年には鉄道分野のビジネスマネジメントシステムであるISO/TS22163(旧IRIS)認証を取得しました。


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「鉄道車両用高信頼性軸受の開発および性能向上を達成するためには、軸受が使用される実機条件や環境を充分把握するとともに、その条件を忠実に再現した評価試験が重要である」との認識から、NSKではこの分野の実機での測定およびシミュレーション評価技術の確立に精力的に取り組んできました。

例えば、実走行中の新幹線車軸用軸受における円筒ころ軸受のころの運動、あるいは軸箱変形下での転動体荷重分布の測定などが挙げられます。こういった計測技術や、その結果のフィードバックによって高度な解析技術・設計技術を確立してきました。今後は、実機での運転状態をより高精度で再現させるシミュレーション評価技術の確立をめざします。

 

NSKの鉄道分野における技術開発は軸受にとどまりません。安全性や経済性の観点から広く注目されつつある軸受の状態監視システムに対しても、各種技術の確立・実用化に向かってチャレンジし続けており、走行に伴う車体の揺れを抑えて快適性の向上に寄与する、動揺防止アクチュエータを開発し、市場投入を果たしました。

Tapered Roller Bearing, thin section, pressed steel cage
円すいころ軸受

円すいころ軸受は、ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重とを受けることができ、負荷容量が大きな軸受です。通常、2個の軸受を対向させ、外輪どうし又は内輪どうしの間隔を調整することで適切な内部すきまを設定して使用します。

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CRB
円筒ころ軸受

円筒ころ軸受は、円筒状のころと軌道とが線接触をしているため、高度なラジアル荷重を負荷することができます。このため、高速アプリケーションでの使用に適しています。

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DGBB
深溝玉軸受

深溝玉軸受はベアリングの中でも最も一般的なタイプで、様々な用途に使用されます。ラジアル荷重のほかに、アキシアル荷重を負荷することができ、摩擦トルクが小さく、高速回転する部分や低騒音・低振動が要求される用途に適しています。

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