ワイヤレス振動診断器 D-VibA10 製品詳細
利用の流れ
- Google Play ストアより振動測定・診断アプリケーション(ACOUS NAVI for ワイヤレス振動診断器)をお客様のAndroid端末にダウンロードします。(※1)
- お客様のAndroid端末に振動ピックアップをBluetooth®通信でぺアリングします。
- 回転機械の診断を行ないたい箇所に振動ピックアップを取り付けて振動を検出します。
- 検出した振動データは、Bluetooth®通信によって振動測定・診断アプリケーションにデータを取り込みます。
- 振動測定・診断アプリケーション内で、振動データを分析し、各振動値や軸受診断結果を表示するとともに、データの保存や振動信号を音(聴音機能)にして再生する事ができます。
- ※1 Android端末については、動作確認済み端末情報ページをご確認ください。
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結果表示
本製品では、一般的な振動診断で使用されている設備の振動状態の変化や特徴を確認する事に用いる簡易診断機能と装置に組み込まれている軸受のきず、フレーキングの発生状態を診断する精密診断機能が搭載されております。
簡易診断機能
設備の振動状態の変化や特徴を確認することができます。
- 振動の基本的な統計値を表示する「O.A.モード」
- (ISO 10816-3に基づく、振動シビアリティ基準の判定を行なうことができます)
- 振動加速度の信号を周波数分析した結果を表示する「FFTモード」
- 振動加速度の信号を時間領域波形として表示する「WAVEモード」
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軸受精密診断機能(ACOUS NAVI for Bearings 搭載)
診断を行いたい軸受の呼び番号と回転数を入力すると、軸受のきずやフレーキングの発生状態を自動で診断します。
当社製の標準軸受のデータベース(約5000品目)が収録されていて、面倒な計算や設定は不要です。必要な情報は、軸受呼び番号と回転数のみです。
※他社製軸受については、各社が公開している「パルス発生周波数」を入力することで診断が可能です。
また、装置によって異なる問題となる損傷度合いについて判定レベルを3段階で設定する事が可能です。
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アプリ機能
手動測定モード
振動測定(O.A.)や周波数分析(FFT)、時間領域波形(WAVE)、軸受精密診断の各測定条件を任意に設定し、測定することができます。個々の設備の測定などにお使いいただけます。
自動測定モード
「振動測定(O.A.)~ 周波数分析(FFT)~ 時間領域波形(WAVE)~ 軸受精密診断 ~ 保存」 を自動で一括して行なうことができます。自動測定モードでは、測定する前に保存先・軸受診断条件を設定するのみとなります。測定開始後、約30秒後には、設備の振動分析結果と軸受診断結果を得ることが出来ます。定期的な巡回点検などにお使いいただけます。
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軸受精密診断の判定レベル設定(3段階)
「High、Medium、Low」の3つの判定レベルから、診断する機械設備に応じて任意に選択する事が出来ます。(初期設定は、High(高感度)の設定としております)
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軸受精密診断の再診断機能
軸受精密診断で保存した保存データを使って再診断する事ができます。再診断では、診断条件(軸受呼び番号や回転速度など)を変更することができますので、再度現場に行って、振動測定をやり直す必要はありません。
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管理ソフトウェア
付属の管理ソフトウェアでは以下の機能を実施することができます。
- 振動測定・診断アプリケーションで測定・保存したデータの傾向管理
- 測定・保存したデータを使った報告書の作成
- 巡回ルートの設定
同梱されている管理ソフトウェア起動用USBドングルからお手持ちのパソコンにインストールしてご使用ください。
測定・保存したデータの傾向管理
保存したデータを設備・機械・部位ごとに整理し、振動値を時系列で傾向管理することができます。
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測定・保存したデータを使った報告書の作成
保存されたデータから使用するデータを選択することで、設備診断報告書を自動で作成することができます(Excelフォーマット)。
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巡回ルートの設定
測定する順番が予め決まっている場合には、PCで巡回ルートを設定し、振動測定・診断アプリケーションにデータ送信することで、測定時に毎回決められた順番に計測点を表示させて、結果を保存することができます。
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導入メリット
官能検査を数値化したい
課題
- 聴覚確認で検査しているが、良し悪しの判断が難しい。
- 判断が、担当者によってバラバラになっている。
導入メリット
- 耳で聞こえる広帯域までの振動値を数値化し、その場でチェックができます。
- FFTアナライザーと同等の周波数分析で設備の状態変化が確認できます。
- ACOUS NAVI for Bearingsで軸受の異常有無を自動判定できます。
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突発的な故障を未然に防ぎたい
課題
- 状態監視をしているが、故障寸前にならないと分からない。
- 突発的に故障してしまい、修理に時間がかかってしまう。
導入メリット
- ワイヤレス振動診断器 D-VibA10で巡回監視を行うと、早期に軸受のきず、フレーキングを検出できるため、機械設備の計画的なメンテナンスの立案が可能です。
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オールインワンの状態監視機器が欲しい
課題
- 何かしないといけないけど、何から手を付けて良いか分からない。
- 上司に言われたけど、何を買えばよいか分からない。
導入メリット
- Androidスマートフォンと接続で、買ったその日から機械設備の振動測定、軸受診断ができます。
- 管理ソフトを使う事で会社のPCでデータを共有できる。
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構成
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仕様
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- ※1 Android端末については、動作確認済み端末情報ページをご確認ください。
- 上記仕様は、製品改良のため変更することがありますのでご了承ください。