研究開発理念 / 4コアテクノロジープラスワン
研究開発理念
NSKは、企業理念に定める「円滑で安全な社会と地球環境の保全」を実現するため、常に新技術の追求と品質向上に力を注いできました。ベアリング、自動車部品、精機製品の各製品分野において世界をリードするNSK。その技術を支える基盤となっているのが、「トライボロジー(摩擦制御技術)」、「材料技術」、「解析技術」、「メカトロ技術」の4つのコアテクノロジーです。
そして、もう一つの重要な技術でNSKの強みとしているものが、コアテクノロジーを形にする「生産技術」です。
4コアテクノロジーと生産技術を加えた4コアテクノロジープラスワンで生み出された技術や製品は、世界の産業の発展と、人々の豊かな生活に貢献しています。
NSKはこれからも社会の変化やお客様のニーズを的確に捉えて、高機能・新機能製品をタイムリーに市場へ供給することにより、省エネルギー、CO2排出量抑制など地球環境保全を図るとともに、安全・安心な社会の実現に貢献します。
4コアテクノロジープラスワン
トライボロジー
ベアリングの玉周辺の摩擦
「摩擦」を理解しコントロールする
トライボロジーは、運動しながら接する物質の間で起こる摩擦・摩耗を潤滑や材料表面で制御する技術です。回転・往復運動時に極薄い油膜を介して伝わる大きな力を、独自に開発した潤滑剤や表面被膜・形状で最適にコントロールし、高速性・静音性・耐久性などの性能を極限まで高めます。
材料技術
セラミックや樹脂を活用したベアリング
「性能」の耐久性、信頼性の徹底追求
製品の性能を左右する技術として、その「材料」の研究・開発に終わりはありません。材料組成や熱処理条件を最適化した金属材料や高分子材料、セラミックスを活用する技術など、機能向上・耐久性・信頼性という常に進化を続ける要求に応えながら、コストと生産性の両立も追求しています。
解析技術
ベアリングのグリース流動解析の例
現象をサイバー空間上に再現、性能を予測
高い精度や耐久性の実現には、培ってきた知見はもちろん最新のシミュレーション技術により、製品の性能をバーチャルに試験・評価することが重要です。NSKの高度な解析技術は、実物での試験が難しい極限状況での性能評価を可能とし、最適設計や製品開発のスピードアップを実現しています。
メカトロ技術
アクティブキャスタ
技術が「人」をサポートし、便利で安全で快適な未来を
メカトロ技術は、ベアリングやボールねじ、リニアガイドなどの機械要素技術と、モーター、センサー、コンピューターを組み合わせ、メカの良さをコンピューター制御でより引き出す技術です。自動車やバイオ医療をはじめとした様々な産業機械に新たな機能・性能を付加するとともに、信頼性の向上、そして暮らしの利便性・安全性に貢献しています。
生産技術
韓国 天安工場
「4コアテクノロジー」を形にする
.4コアテクノロジーによって環境貢献、安全・安心を向上させるためには、それを形にする必要があります。また、高品質を安定して生産することが必要です。NSKは、設備の知能化やIoT活用、生産システム全体の最適化に取り組み、省スペース、省エネルギー、省人化を高レベルで行うスマートファクトリー化を実現しています。