持続可能な社会への挑戦

ABOUT NSK

NSKの製品は自動車や産業機械等に使われ、摩擦をコントールし、エネルギー消費を減らすことができるため、全ての製品が地球環境の保全に貢献しています。一方で、製品を「つくる」ために多くのエネルギーを消費し、CO2を排出していることも事実です。そのため、自社排出分のCO2削減目標として、2026年度までに排出量半減、2035年度にカーボンニュートラルを掲げ、様々な取り組みに挑んでいます。

技術開発

トライボロジー技術による
環境貢献

トライボロジーとは摩擦の科学であり、ベアリングをはじめとする様々なNSK製品を開発する際のコアテクノロジーです。ベアリングの用途に合わせて、ベアリングの形状や材料、潤滑剤の種類といった様々な観点で研究開発に取り組み、省エネに貢献しています。中でもナノメーターサイズの油膜のコントロールは重要であり、NSKでは電気回路を利用して油膜の状態を測定する技術を開発しました。この技術により、信頼性と省エネバランスのさらなる高みを目指します。

製品

製品による環境貢献

NSKは、お客様や社会のニーズを的確に捉えながらこれまで培ってきた技術を駆使して、環境貢献型の製品や技術の開発を進めています。NSK製品を広く世界中に普及させていくことで、機械の高度化や環境にやさしい産業の発展に貢献し、社会全体の環境負荷低減を目指しています。

直接貢献

NSK製品単体の性能が直接的にCO2排出削減に貢献するもの
例:自動車向け低フリクションハブユニットベアリング

間接貢献

NSK製品が組み込まれたお客様の装置や設備がCO2排出削減に貢献することで、 間接的に貢献するもの
例:風力発電機用ベアリング

事業活動

事業活動のCO2排出量削減

NSKでは事業活動によるCO2排出量の削減のため、再生可能エネルギーの導入をはじめ、省エネと技術革新によってエネルギーそのものの使用量を削減し、効率の良いものづくりを追求しています。

取り組み事例

欧州主要拠点でグリーン電力を活用

NSKでは、欧州におけるカーボンニュートラルの推進を積極的に行っています。2017年にはドイツのムンダーキンゲン工場、2018年、2020年にはポーランドのヴァウブジフ工場とキルチェ工場で、再生可能エネルギーで発電したグリーン電力を使用しています。加えて2021年に、イギリスのニューアーク工場、ピータリー工場がグリーン電力に切り替えたことにより、欧州の主要工場でCO2の排出量の大幅削減を可能にしました。

サービス

CMS・リコンディショニング
サービスの活用による環境貢献

NSKは製品による環境貢献だけでなく、サービスによる環境貢献も始めています。設備や製造ラインの予知保全や生産性向上を実現するCMS(コンディション・モニタリング・システム)と呼ばれるシステムを活用し、機械設備等の動きを監視、良好な運転状態を維持することでお客様に効率的な生産活動を提供しています。 また、従来は使用後に廃却していた破損の程度が軽いベアリングを修復し、機能を再生させることで省資源化を実現するサービスなど新たな取り組みを進めています。