- 2023年3月のトライボロジー技術に関する研究拠点の設置に向けた協定に基づき、協働研究拠点を設置。
- 強固で革新的な研究開発を継続的に実施。研究者の相互交流で人材育成にも取り組む。
- 安全・安心・快適な社会の実現に貢献していくことを目指す。
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長・CEO市井明俊、以下NSK) と国立大学法人東京工業大学(本部:東京都目黒区、学長:益 一哉、以下東京工業大学)は、2023年12月1日に「NSKトライボロジー協働研究拠点」を東京工業大学すずかけ台キャンパスに設置しました。
NSKは、トライボロジーとデジタル技術の融合による価値創出で持続可能な社会の発展に貢献し、必要・信頼される企業を目指すことを重要課題としています。トライボロジーとは、運動する2つの物体間の接触で生じる現象(潤滑、摩擦、摩耗、焼付きなど)について解明する学問であり、各現象では要素技術(材料、潤滑、力学)が相互に関係しています。
NSKは、東京工業大学と2020年からベアリングをはじめとした転がり機械要素のトライボロジーを解明するための鍵となる技術である材料、潤滑、力学の3分野の個別の共同研究に着手、推進してきました。さらに、2023年3月には、両者の関係をより強固にして革新的な研究開発を継続的に行える体制とするため、トライボロジー技術に関する研究拠点の設置に向けた協定を締結しました(*)。この度、東京工業大学のオープンイノベーション機構の支援のもと「NSKトライボロジー協働研究拠点」を設置し、調印式を行いました。
- *参考リリース(2023年3月14日):
- 「日本精工株式会社と国立大学法人東京工業大学がトライボロジー技術に関する連携を強化」
NSKトライボロジー協働研究拠点では、従来、材料、潤滑、力学それぞれ個別に行っていた研究3分野を総合的に研究することで、NSK単独では解決が困難な課題について、本質を理解して現象を解明すると同時に、従来の研究をより深化させ、転がり軸受製品の寿命延長や性能向上など、高機能な軸受製品や直動製品の創出につながる画期的なソリューションを産み出していきます。また、本協働研究拠点を活用し、NSKおよび東京工業大学の研究者が相互交流を緊密に行い、高度な基礎研究を推進できる人材の育成にも継続的に取り組んでいきます。
大きな技術変革が進む中、NSKと東京工業大学は協働研究拠点での活動を通して、トライボロジー研究のグローバルNo.1を目指し、カーボンニュートラルの実現、モビリティや機械設備の長期安定稼働など、安全・安心・快適な社会の実現に貢献していきます。