チーム創立50年目の年に、共に心を繋ぎ、世界最高峰のリーグを戦い抜く。
― 日本精工女子ソフトボール部「ブレイブベアリーズ」
NSKの石部工場を拠点に活動する女子ソフトボール部「ブレイブベアリーズ」。世界トップレベルの選手たちがしのぎを削る「日本女子ソフトボール1部リーグ」を舞台に、今シーズンもハイレベルな戦いに挑みます。
プロフィール
遠藤 麻美(写真左)
日本精工女子ソフトボール部 監督
石部工場 総務労働課
重石 華子(写真右)
日本精工女子ソフトボール部 キャプテン
石部工場 第一工作課
創立50年目を迎える女子ソフトボール部
遠藤 チームは50年前にこの石部工場で、はじめは同好会として誕生しました。そこから現在に至るまで、国体での優勝(1984年奈良国体)、日本リーグ1部優勝(1985年)などの成績を収めながら歩んできました。そこには先輩方のたゆまぬ努力と会社の大きな支援があり続けたおかげで、現在もこうして日本トップのリーグで戦えることに感謝しています。
チームのマスコットキャラクターであるベアリ―は、うぐいすをモチーフにしているんですよ。石部工場は滋賀県湖南市にあるのですが、湖南市が定める市の鳥がうぐいすということから、2017年にチームが1部リーグ昇格を果たした時に誕生しました。
実業団チームとして大切にしていること
遠藤 所属選手たちは基本的に午前中は職場で働き、午後から練習に励んでいます。実業団チームはやはり会社があってのチーム活動。そこで特に大切にしたいのは「人間性」です。ソフトボールだけでなく社会人として職場で愛される人間であってほしいし、ソフトボールのプレーでも気配りやチームワークなど、最後は人間力が試合を左右します。ソフトボールで結果を残すためにも普段の行いが大切で、それがチームとしての成功につながると考えています。
今シーズンのスローガンに込めた想い
重石 今シーズンのスローガンは「Sense of unity ~心・繋ごう・共に~」です。これは、昨シーズン終了後に選手たちで話し合って決めました。昨シーズンを共に戦った選手の多くが引退するなど、メンバーが大きく入れ替わることがわかっていたので、新しいチームで一番大切なのは皆がひとつになることだと考えていました。「Sense of unity」、日本語で言うと「一体感」は、チームがずっと大切にしてきたキーワードです。メンバーが変わってもチーム全員が心から繋がりあえる関係でいたいということと、昨シーズンは無観客試合だったこともあって、支援してくれる会社や応援してくださるファンの方とも心を繋げて共に戦いたい、という思いを込めました。
開幕を前にしての抱負
重石 昨シーズンはコロナの影響で前半戦が中止になり、本来予定されていた半数の試合数(11試合)だったのですが、2勝という結果に終わりました。今シーズンは10勝という目標を立てて、この目標を努力して達成するためには何が必要かを日々考えて取り組んでいます。
遠藤 今シーズンはメンバーの約半数が入れ替わりましたが、既存メンバーは自分がチームを引っ張るんだという責任感をもって着実に力をつけていることに加え、他チームで主力だった選手たちの加入もあって特に野手は競争が激しく、開幕から良いスタートが切れるよう皆が切磋琢磨して取り組んでいます。
ソフトボールの魅力とは
重石 魅力は何と言ってもスピード感だと思います。ソフトボールは投手が下からボールを投げますが、野球と比べると投手と打者の間隔が短い分、想像以上にボールの速さを感じられると思います。またフィールドがコンパクトなので、小技や足を活かしたプレーからチャンスが生まれたり、ホームランを飛ばす選手がいるなど、試合展開がとてもスリリングです。
遠藤 あとは投手と打者の配球の駆け引きが面白いですね。また他の競技と比べると体型や体格差の影響が少ない競技なので、いろいろな人が楽しめる競技だと思います。
この記事を読んでくださっている皆様へ
遠藤 NSKには世界最高峰のソフトボールリーグで戦うチームがあることを、まずはたくさんの方に知っていただきたいですね。興味を持っていただいて、時間があれば会場に足を運んでいただき、ソフトボールの魅力をその目で感じていただきたいと思います。
重石 応援してくださるファンの方、会社の支援があってのソフトボール部だと思っています。背中を押してくれる方々の思いに結果で返せるように、今シーズンを戦い抜きます。試合を観に来ていただいた方にはきっと後悔はさせません。ぜひ会場に足を運んでいただいて、私たちの応援をよろしくお願いします。