深溝玉軸受

概要

深溝玉軸受

NSKは幅広い品種の深溝玉軸受を供給しています。深溝玉軸受はベアリングの中でも最も一般的なタイプで、さまざまなアプリケーションで使用されています。

ラジアル荷重のほかに、両方向のアキシアル荷重を負荷することができます。摩擦トルクが小さく、高速回転する部分や低騒音・低振動が要求される用途に最も適しています。


製品一覧

単列深溝玉軸受は、転がり軸受の中で最も代表的な形式です。内輪、外輪に設けられた軌道の溝は、転動する玉の半径より、わずかに大きい半径の円弧をなしています。
単列深溝玉軸受は、開放形のほかに、鋼板でシールドした軸受、ゴムシールで密封した軸受、あるいは外輪外径に止め輪の付いた軸受があります。保持器については、一般的に鋼板の打抜き保持器が使用されています。また、寸法の大きい軸受や高速回転の用途には、銅合金もみ抜き保持器が用いられます。

特長

  • ラジアル荷重や両方向のアキシアル荷重を負荷することができます。
  • 転がり軸受の中で最も代表的な形式であり、幅広い用途があります。

用途例

  • 摩擦トルクが小さく、高速回転する箇所や低騒音、低振動が要求される用途に最も適しています。
  • 産機モータ、サーボモータ、ステッピングモータ、エンコーダ、電動機、農機機械(トラクタ、刈払機)、繊維機械、搬送装置、フィルム圧延機(テンタークリップ)、パウダークラッチ、バギー、船外機、等。

計器用精密玉軸受を含む小径玉軸受・ミニアチュア玉軸受は、基本的には深溝形とアンギュラ形に分類されます。代表的な深溝形の軸受には、外輪フランジ付き、内輪広幅、薄肉断面、特別の形状のシンクロ用軸受などがあり、さらにシール・シールド板の有無により開放形、シール形、およびシールド形に区別されます。

特長

  • 深溝形軸受として、外輪フランジ付き、内輪幅広、薄肉断面、特別の形状のシンクロ用軸受などを取り揃えています。
  • 開放形、シール形、シールド形から選定いただけます。

用途例

  • 計測器

マキシマム形玉軸受は、内輪および外輪に設けられた入れ溝を使って、深溝玉軸受より多くの玉を組み込んだ軸受です。入れ溝があるため、アキシアル荷重が大きい用途には適しません。BL2形およびBL3形の軸受は、それぞれ62形および63形の単列深溝玉軸受と主要寸法が同じです。開放形のほかに、鋼板でシールドしたZZ形もあります。軸受を使用する場合、外輪の入れ溝の位置をできるだけ非負荷圏にしてください。保持器は打抜き保持器です。

特長

  • 深溝玉軸受に比べ、多くの玉が組み込まれているため、大きなラジアル荷重負荷能力があります。ただし、入れ溝を持つ為、アキシアル荷重が大きい用途には適しません。
  • BL2及びBL3の軸受は、それぞれ62形及び63形の単列深溝玉軸受と主要寸法が同じとなっていて、置き換えが可能です。

用途例

  • 搬送装置、農機歯車装置

内輪の溝は深溝玉軸受より多少浅く、肩のない側の外輪内径は、外輪の溝底から円筒面になっています。外輪が分離できるので、軸受の取り付けに便利です。通常2個の軸受を対向させて使用します。軸受内径が4~20mmの小形の軸受で、銅合金の打抜き保持器が標準ですが、高速回転用には合成樹脂もみ抜き保持器も用います。

特長

  • 内輪の溝は深溝玉軸受よりも多少浅く、外輪の溝の片側のみに肩があります(カウンターボア形状)。
  • 外輪が分離できるので軸受の取り付けに便利です。

用途例

  • 小形の発電装置(マグネトー)、ジャイロ、計器

よくある質問

 

answers負荷する方向を含んだ荷重のことです。つまり、軸に対し鉛直方向の荷重はラジアル荷重、軸と平行の荷重はアキシアル荷重と言います。

 

answers深溝玉軸受は両方向のアキシアル荷重を受けることができ、アンギュラ玉軸受は片方向のアキシアル荷重のみを受けることができます。

 

answers機能面では密封性の高い順にシール型、シールド型、開放型となっています。NSKの名番では、シール型の場合、D/DU/DW/V(DD/DDU/DDW/VV)、シールド型の場合、Z(ZZ)の記号が付いています。なお、開放型の場合、追加記号はありません。

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