技術開発

「ものが生まれる瞬間に立ち会いたい」
その願いを実現。
可能性の広がりを実感する毎日

自動車事業本部 自動車技術総合開発センター
自動車軸受技術センター パワートレイン軸受技術部
副主務

ものづくりに携わりたい
その想いからNSKに転職を決意

私がNSKに転職をしたのは、たまたま見かけた求人に「解析と実験ができる仕事」とあって興味を持ったからです。その頃の私は、数値シミュレーションソフトウェアの会社で、技術サポートや受託解析などを行っていました。その前にいた電機メーカーでも、エネルギーマネジメントシステムの開発に関するデータの整理や解析を担当しており、どちらも数値解析がメインでした。仕事そのものはおもしろくなってきていたのですが、実際の製品に触れて解析や実験をする機会がないことが気になっていました。自分を進化させるためにも、実際モノに触れながら、解析の結果をものづくりに反映できる仕事がしたい……。そう考えるようになっていた頃にNSKの求人を見つけたんです。

それまで軸受のことはあまり知りませんでしたが、調べてみると面白そうでしたし、大学で学んでいた物理も生かすことができそうだと思いました。それに、NSKが100年以上の歴史がありつつ、ステアリングなど新しいことにチャレンジしている姿勢からも「いろいろなことに挑戦できそうな会社だな」と感じて、転職することにしました。

インタビュー写真01

実験と解析を行き来しながら
念願のものづくりに携わる日々

NSKに入社後は、自動車の変速機で使用される軸受の設計をする部署で、設計の支援として解析を行っています。開発過程で実験をして不具合が出た時や、新製品の開発で事前検討をする際などに解析を実施しています。希望していた通り、実験に立ち合ったり実験した内容を解析でどのように再現できるかを考えたりしながら、ものづくりに関わっています。実験結果と解析結果がピタッと合うと気持ちが良いですが、実際は「なんで合わないんだろう」と頭を悩ませる方が多いですね(笑)。うまくいかない時は同じ部署の人だけでなく、研究開発の部署などとにかくいろいろな人に相談しています。NSKは違う部署の方でも時間を割いて、みんなすごく親身になって考えて答えてくれるんです。本当にありがたいですし、そのおかげで突破できた壁は本当にたくさんあります。

また、解析やその結果を一般化・標準化することにも力を入れています。現在は、解析をするには専任者に依頼しなければなりませんが、本当は誰でも気軽に解析できた方がいいですから、ボタンを押すだけでモデルが出来上がって、気軽に解析ができる状態を作り出せないかと自動化を考えているところです。併せて、解析データの一般化にも少しずつ取り組んでいます。解析は「結果が出たら終わり」になりがちで、データ量も多いのでなかなか当事者以外に生かされません。でも、せっかく解析した結果ですから、きちんと資料化して横展開できるものは抽出して、もっと多くの人の役に立つようにしたいと思っています。

周りの人に助けられながら昇格
視座が上がる経験も

2021年の秋に昇格し、2022年の春から解析チームが発足されて部下が1人できました。私自身、昇格するのは初めての経験でした。まだ社歴が浅いこともあり、正直不安もありましたが、NSKでは昇格する際に研修があって、仕事内容やその役職の立ち位置などについてもきちんと教えてくれます。それに、同じ部署にも見本となる先輩方がたくさんいるので、そういった方々に助けられながらなんとか務めています。とはいえ、自分の案件もこなしつつ、部下をサポートしながら解析チームとしての成果も出さないといけないのはなかなか大変です。まだまだバランスがうまく取れないこともありますが、「楽しく仕事をする」というモットーは変えることなく頑張っています。

昇格したことで、「ヒト・モノ・カネ」に関する裁量が増えました。部署や業務について、先々のことを決める時に自分の意見も聞いてもらえるのもうれしいですね。今までは目の前のことだけを考えていればよかったですが、「5年、10年先を見ていかなければならない」と思うようにもなりました。いい経験をさせてもらっていると感じています。

インタビュー写真02

女性が少なくても安心して働ける
制度と土壌がある

現在の部署は、女性が10%。男性が圧倒的に多いですが、仕事の割り振りについて「男性だから」「女性だから」と区別されることは全くありません。また、私自身もそうですが、女性で役職についている方もたくさんいて、男女関係なく平等に評価してくれる職場だと感じています。社内外の女性でキャリアを積まれている方を招いた講演会や、社内の女性だけの研修もあって、そこで女性のネットワークを作ることができるんですよ。そこには産休や育休を取得して復帰した方や、管理職になっている女性がたくさんいて、話しているとパワーがもらえます。そういった機会を会社がきちんと作ってくれるのはとてもありがたいですね。

NSKに入社して5年が経ちました。今後は、フロントローディングの一環として、解析で「当たり付け」をして、あまり試作品などを作らなくてもスムーズにものづくりができるようにしていきたいと考えています。また、今の部署で働く中で「設計をしてみたい!」と思うようになりました。いずれぜひチャレンジしたいですね。そして、あまりCO2を排出しない、自然に優しいものづくりがしたいと思っています。実現できるように頑張ります!

Message

転職する時には即戦力として活躍できるのかという不安もあると思いますが、NSKには社内的な歴史や技術を教えてくれる社内の大学制度もありますし、部署でもOJTできちんと教えてくれるので、心配することはありません。また、私がキャリア採用入社の女性でも昇格したように、すべての人にキャリアアップの道も開かれています。それに、「こういった解析ツールが欲しい」「こんな実験がしたい」ときちんと説明すれば「どんどんトライしていいよ!」と言ってくれる土壌もある。非常に懐の広い会社だと感じています。仕事の進め方も自分に任せてくれることが多く、在宅ワークがしやすいようサポートしてくれるのもいいところです。男女関係なく育休や育児休業も取れるので、制度的にも非常に良い職場だと感じています。どうぞ、安心してNSKに来てください!

※組織、役職名称は取材時のものです。

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